2006.07.20
温泉より銭湯が好きだった
十数年前に、借りていた住宅の木の風呂桶がイヤで、一年間風呂屋に通い続けたことがある。車で30分かけて松本まで繰り出して、数カ所の銭湯にその日の気分で通っていた。
住んでいた村にはできたばかりの温泉が1件あったのだが、閉まる時間が早いし、何より地元の客の他に観光客も入り交じり、曜日によっては芋洗い状態になっているときもある。どこの温泉もだいたいそうだが、そのわりに洗い場が少ないので、皆洗い場が空いたらすかさず奪わなければと、目をギラつかせている。温泉で癒されるとかリラックスするとかそういう状況ではない。
それに比べて町の小さな銭湯は、いつもの人がいつもの時間に風呂に入りに来るという、極めて日常的でシンプル。夜10時までやっているし、洗い場もいっぱいある。皆おちついて、生活の一部として使っている。「背中洗ってやるか?」と誘ってくるおばあちゃんがいる。亀の子ダワシで身体を洗っているおばちゃんもいる。木曜日は「今日は鬼の日だねえ!」と『渡鬼』談義に盛り上がるおばちゃん達もいる。日替わりバスクリン風呂もあるよ。
住んでいた村にはできたばかりの温泉が1件あったのだが、閉まる時間が早いし、何より地元の客の他に観光客も入り交じり、曜日によっては芋洗い状態になっているときもある。どこの温泉もだいたいそうだが、そのわりに洗い場が少ないので、皆洗い場が空いたらすかさず奪わなければと、目をギラつかせている。温泉で癒されるとかリラックスするとかそういう状況ではない。
それに比べて町の小さな銭湯は、いつもの人がいつもの時間に風呂に入りに来るという、極めて日常的でシンプル。夜10時までやっているし、洗い場もいっぱいある。皆おちついて、生活の一部として使っている。「背中洗ってやるか?」と誘ってくるおばあちゃんがいる。亀の子ダワシで身体を洗っているおばちゃんもいる。木曜日は「今日は鬼の日だねえ!」と『渡鬼』談義に盛り上がるおばちゃん達もいる。日替わりバスクリン風呂もあるよ。