2008.11.25
本気キャッチボールプレイ
男と女のキャッチボールであるのでチャラリチャラリ、アハハオホホと行きたいところだが、そういう地点を既に通り過ぎたというか飛び越した夫婦(めおと)キャッチボールであり、目的とするところは日頃の運動不足を解消しようぜという微妙に切実なところであるので、私の運動能力に合わせてフワリフワリと軟派に投げ合ったところで目的が果たせるはずもなく、夫も満足できないであろうと私は健気に全力投球する。
意外にズバッと行くときもあり「よっしゃ」と思う。どう投げたらまっすぐ行くか。隣では本格的に野球をやっていると思われる若い男の子が、私たちの倍の距離間でズバズバと投げ合っており、その投げっぷりをジロジロ見てみる。
夫は何のつもりなのか「うまいうまい!」とか「いい球投げるねぇ」とか「野球の経験ないんだよねぇ」などと持てはやし、そのうちにキャッチャーの構えで受けるなど、こちらもますます調子に乗って全力投球する。本当にいったいなんのプレイなのか……
運動不足の解消のためとはいうものの、年に一回やったところでデレぇーっとゆるみきった筋肉を、突然叩き起こしただけに終わるのではないか。