2005.12.22
雪降り続く中、鍵を紛失する
最悪な事態であった。駐車場から部屋まで、たった30mあまりの間で落としただけのことのはずだった。部屋に辿り着いた瞬間に気づいてすぐに探しにいったのに。確かにその時、雪かき用に長靴を買ってきており、どうせだったらそれに履き替えようと、焦りながらものんきに履き替えていたロス時間はあった。早く探しに行かないと降り続く雪に埋もれてしまうと焦る反面、今だったらまだそのへんに落っこちていて見つけられるだろうと高を括っていた部分はあった。
おニューの長靴を履いてバタバタと外に飛び出して歩いて来た道のりを引き返した。間抜けにそのへんに落ちているであろうと思っていた鍵、相当探したが結局見つからず。みじめだ。
だがこんな短時間の間に変だよ。私が落とした瞬間、後ろから来た車が鍵をふんずけて雪積もる道にメリッとメリ込んで見えなくなったのか。ふかふかした雪の部分に落ちて、その後私がひっかきまわして余計わからなくなったか。側溝の網を抜けて下に落ちたか。誰かが拾って親切に交番に届けてくれたか(ありえない)。私に付いているストーカーみたいのが物陰からそれを見ていてすぐに鍵を拾ってホクホクして帰ったか(更にありえねえ、いやありえる)。あの鍵には部屋の鍵も付いてたんだよ。車を盗まれるかもしれない。留守の間に泥棒が入るかもしれない。雪の奥底に落ちてるとしてもこの1週間は降り続くであろう雪が溶けるのはいったいいつなんだ。このまま見つからなかったら、どこかにいるかもしれない泥棒に一生ビクビクして生きてゆかねばならないのか?もう一生の汚点だー、ああー。その日は卑屈なまま床につくのであった。