「ダイゴヨウ」は焼酎じゃないのか
正月に実家に行ったときのこと。
甥っ子がお年玉でじいちゃんに買ってもらったという「ダイゴヨウ」なるものを見せてくれた。
どうやらスーパー戦隊シリーズに出てくる物らしい。
甥っ子は隊員さながらの小芝居を交えながら使い方などを熱く説明してくれた。要するにコンパクトになるロボなのだね。
しかしあれだね、このコンパクトになった状態は、似たような名前のリーズナブルな焼酎のボトルのようだね。或いはいらないお土産提灯のようでもある。腹部には「侍」って力強く入っている。
甥っ子は自信たっぷりにこのロボを紹介している。果たして全てのシンケンジャーを見ているちびっ子に受け入れられているのだろうか、このロボは。
そんなことを思っていたら、モヤリモヤリと小学生だった頃の記憶が蘇ってきた。
全くかっこいいと思えない戦隊がいたよ。
確かカブト虫的なイメージで、茶色くて鼻の下にダリのような髭のあるおっさんが混じっていたんだよ。
早速「戦隊物」で検索してみたら「スーパー戦隊シリーズ」が出てきたけれど、それらしい戦隊は存在していないようだった。おかしい・・・絶対茶色いのいたんだけどな。
そこで「戦隊 茶色 おじさん 茶色コスチューム 茶色スーツ」などしつこくしつこく検索したらようやく見つけ出した。『忍者キャプター』
そうですそうですこれです。
ヘルメットをパカッと開けると生身の人間の顔が出てきている。生身感がすごい。変身してないのかなあ。ただ着替えただけの設定なのかなあ。隊員は幅広い年齢層で分け隔てない感じだ。イケメンはいるのかなあ。いろいろ心配になる。
「ダイゴヨウ」或いは『シンケンジャー』がここまできているかどうかは、実際に番組を見てみないとわからないので見てみた。
物語は終盤を迎えようとしていた。「ダイゴヨウ」は巨大ロボではなく、マスコットキャラ的要素を含む御用提灯のように構える武器だということがわかった。戦隊は若さでピチピチしていて、ちゃんと強そうに変身しておりシュッとしている。大人心に内容は突っ込みどころが盛りだくさんだが、決して『忍者キャプター』と一緒に語ってはいけないと思った。
でもやっぱり「ダイゴヨウ」は焼酎なんじゃないのか。