2010.05.17
人生の畑道を行く
夫はよく休日の午後にカメラを持って散歩してくると出かけている。今日は私も暇なのでくっついて行ってみた。
丘といおうか山といおうかちょっとした山があってその辺りが一面畑になっている。デコボコした地形に1コ1コがそれほど広くない畑がたくさんあって、軽トラが通れるくらいの道が畑に沿ってぐるぐると入り組んで作られている。散歩コースに丁度良いらしく、ウォーキングに励む高齢夫婦や犬を散歩している同じ犬とおじさんに何回も会ったりした。
こんな所あったんだなー。
道ばたにスッパイ草がたくさん生えている。「スイバ」というんだろうか、赤い筋が入った茎で赤らんだ実がわさわさ付いた草。この茎の筋を剥くと食べられるのだと誰かに聞いて食べまくった小学生時代。夫は食べたことがないというので、思い出を共有するべく筋を剥いてやり、嫌がるのをアハハオホホと無理矢理食べさせたりなど。
こういうのをイチャイチャしているというのではないか・・
畑道は入り組んでおり、やたらと分かれ道に遭遇した。あてもなくぶらぶらしているので自分たちのいる位置さえだいたいわかっていればいいし、畑ばかりがあるばかり、右に行けばあの辺、左に行けばあの辺に行くだろう。どっちに行こうがさして重要なことではない。
そんなどっちでもいい分かれ道で夫はジェントルマンだから聞いてくる。
「どちらに進みたいですか?」
どっちでもいいわい。
夫もどっちでもいいから占い的に妻に決めさそうということだろうが、それもどうでもいいわい。どうでもいいことだが無性に面倒になる。たまらず言い放った。
「あんたが行きたい方に行けばいい。あたしはそれについて行くからさ!」
こういうのをイチャイチャしているというのではないか・・