明けましておめでとうございます。やっぱ遅い。
今年のおせちは、中身はどうであれ、ものすごくグレードアップした。それは素晴らしく素敵なお重に入ったから。豪華松竹梅の蒔絵の朱塗りの三段重。うっとり物です。
これはもともと『末広堂』にあった商品で、年末にネットに掲載しようと水漏れ確認していたら、五段重の内の二段が水漏れしていて、やっぱ載せられないねと思いつつ、きれいに洗って眺めれば眺めるほどにこのぬめぬめの艶々の朱色の漆器に引き込まれて、この箱に収まったおせちの完成図など妄想して、どうせ売れないだろうから今年はこのお重を拝借しようなどと考えていた。
その後商品を返しに行ったら、なんと父がこのお重をくれるという。いいんすか?!!そして遠慮なくありがたく頂戴したというわけだ。松の部分は水漏れ地帯だったので竹梅だけだけれど、そんなの関係ねえです。五段分も作ったら私が死んでいるし。
中身はというと、今年は夫が助手として大活躍してくれたので昨年より早く出来上がったような気がした。(注:重に詰める前の気持ち)ちょっと余裕があるような気がした。ウヒョヒョ(注:あくまでも重に詰める前の気持ち)
そのうっかり計算ミスがその後の行く年来る年の夜の私の行く末を大きく変えようなどと、そりゃ三十何年も生きてりゃぁうすうすわかっていたさ。
よせばいいのにもう一品作れると思った。年末にもらった大量のサツマイモを消費しようと思った。栗きんとんを作ることにした。裏ごしがメチャメチャ大変だった。
→栗きんとんできた。さあ詰めるぞ。いや切り分けるぞ。切り分けるぞ。6品あるね・・・
→切り分けた。さあ詰めるぞ。13品あるぞ。三段あるね・・・
元旦の初日の出を見るわけでもなく、いつしか夜は白々と明けていた・・・おそらくアホの域だと思う。
しかし、甘い伊達巻きや岩石卵がチビッコにうけるのを私は知っている。
やっぱりおばちゃんは来年も作るぞう。
(レシピは相も変わらずこの本)