2010.07.17
クマを泳がせに
久々にクマを連れ出す。今回はクマを泳がせる気満々で飯綱の霊仙寺湖に行く。
あまり暑くならないうちにと頑張って朝7時に家を出たものの、自宅から実家、そしてクマ散歩してからの車に乗っけてからの飯綱なので、結局到着が9時ですっかり暑い。やはり5時6時に家を出ないといけないらしい。
とりあえずドッグランで遊ばそうと放ってみた。ひとっ走りして速攻で日陰にへたり込んで動かなくなる。確かにこんなカンカン照りの中遊ぶのヤダかろう、暑かろう。
んではさっそく湖の方へ行きましょう。
何のためらいもなく湖に入って行く。夫はこの日のために、シュルシュルとどこまでも伸びるリードを用意していた。シュルシュルと水に入って行き、水面からちょこっと頭を出してうまいこと泳ぐ。かわいい。
『五月のミル』でザリガニ採りをするミッシェル・ピコリを思い出す。
しかし、できるだけ日陰を求めているのか、やたらと葦が密生しているところや水草がワヤワヤと生い茂っているところに突っ込んで行く。私は底の見えない海ですら得体がしれなく入るのが怖いので、あのような藻が足に絡み付くような環境に入って行くクマの気が知れない。
夏に野尻湖で犬と一緒に泳いでいるらしい豪快な友人がいるが、野尻湖はどうなんだろう。藻が足に絡み付かないのか。ブラックバスに襲われないのか。でもトライアスロンで泳いで渡ったり、水上スキーをやっているくらいの湖なのできっと普通のことなのだ。きっとフィンランドみたいな「素敵な水浴び」なのだ。友人と愛犬が泳いでいる様、とても興味深い。たぶんおもしろい。
それにしても、ずぶ濡れでヌルッとした真っ黒いクーちゃんが、藻の薄ぼんやりと透けて見える淀んだ湖を泳ぐ様は、『五月のミル』というよりも『地獄の黙示録』だった。