弟の写真、弟の住処
弟に案内され、図書館の一角に設けられたギャラリースペースに。押し掛けてきた父母と姉を嫌がりもせず、快く迎えてくれる‥‥いい子だなぁ~(姉バカ)。少しずつだが弟も含めて4人の学生の写真が展示されていた。弟の写真は子供の写真であった。子供といってもかわいらしいとか微笑ましいとかそういう写真ではない。ゲーセンで真剣な眼差しでムシキングに熱中する子供やそこいら辺にボサーっといるような子供をほぼ盗み撮りのような感じで撮影している(近頃、人の写真が多いようだ)。ほとんどカメラに気づいていない。(まあ、カメラを隠しているわけではないので堂々と撮っているのであるが。)中にカメラに気づいてこっちを直視している写真があり、ただならぬ緊張感を感じた。撮っている人と撮られた人との距離感や緊張感や状況がリアルに伝わってきて映像的かもしれない写真であった。なんかいい感じかもよ、などと思う(姉バカ)。母は作品よりも弟の作品に寄せられたコメントノートに真剣であった。
その後、明朝の芋煮の材料をスーパーで調達し、弟の住処へ。それなりに物が散乱した男子学生の部屋に、布団や食料を部屋に運び込みすぐに寝られるように布団をセッティング後、近所の居酒屋へ。親子で居酒屋に入るなんて初めてかもよ。そして再びアパートに戻ると父は着替えもせず布団に直行。早っ!速攻で寝息をたてていた。父と母は最初から風呂に入ったり寝間着に着替えて寝ようとかいう気はなかったらしく何も持ってきていなかったのだ。たぶん野宿というような心構えである。ワイルドだなぁ。そして母と私は申し合わせたように自然と台所の清掃に入る。油ギッシュなコンロまわりと、歩くと米粒や何かの異物が足裏にくっついてくる床、汚ねぇな~。1時間ほど励むとそのへんにして寝ることにする。私はさすがにジャージを持ってきていたので着替えて床に着くのであった。