2005.11.03
芋煮の野望 実現できず
よくよく聞くと弟は、本日は大学のギャラリーで開かれているある写真家の個展の学芸員のバイトで9時までに学校に行かねばならなく、野外芋煮は無理と思われ断念する。親父は芋煮会場だけでも見学したかったようで早朝6時前に起き出して「行くか!」などと言っていたが、(気を使って)弟を叩き起こせずそれも断念した、と思ったら私が弟に買っておいた9月に寺泊に行った時のお土産の姫鱈の干物を目ざとく見つけて「開けていいな?」と誰の返事も待たずにビリビリ開けてコンロであぶってつまみにし、今回の土産で持ってきた缶ビールも開けて飲み出すのであった。あ~あ、早朝から酒だよ。
その頃母は台所で、ネットで入手したレシピをもとに、芋煮をこしらえていた。里芋と玉こんにゃくとネギと牛肉に醤油と酒と砂糖で味付けした汁にするらしい。親父の希望で長野県産本しめじとニラとゴボウときりたんぽとがんもどきも投入することになっていたが、きりたんぽとがんもどきは具が入りきらないので却下された。山形県民がいないところで作った芋煮であったが、牛肉に醤油ベースの汁が新鮮でおいしかった。弟、「たぶんこんな感じ‥‥」と言って食べていた。
弟を送り出した後、部屋を片づけて私たちも出発する。せっかくなので弟が学芸員バイトをやっている写真展を見てから帰ることにする。昨夜は暗くて気づかなかったが、アパートの窓の外には大きな木があってきれいに紅葉していた。