2006.02.11
顔面打つ
前歯が欠けたり顔面を打ったりと、相当な荒くれ者のような印象を与えているかもしれないがそうではない。
スキーをしていて転倒し、顔面着地した。この顔面着地をする転び方というのは決まっている。両足のスキーがはずれて正面へ向かってダイブ後、顔面着地でそのまま数メートルズルズルズルと下山する。転倒する前のスピードが速ければ速いほどダイブの飛距離は長いと思われる。今回は中の上くらいの傾斜でのダイブだったので、けっこう飛距離が出たと思う。置き去りにされたスキー板から、我にかえって起きあがったところの距離は8mくらい。もうちょっとで10いったな。
鼻の下が打った衝撃と摩擦により猛烈にジンジンしている。血は出ていないようだが、そうだ歯!前歯のあそこは大丈夫だったか。大丈夫だった。それは幸いだったが、その他顎やら腕やらあちこち痛く、無性にムカムカし出して何もかもがイヤになり、いわゆるクサってしばらく動かなかった。20歳そこそこの頃にも同じように顔面着地をして、鼻の下から血まで出したというのに「大丈夫です!!」などとハキハキとした口調で、私意外と根性あるのよ的にアピールし、雪をはらいもせず数秒後には立ち上がってピューーッと滑り出したもんだが、今となっては‥‥。この惨事に人に良く思われようとかそんな余裕はない。相手は夫だし。その後、クサった気分も盛り返して足がヘナヘナになるまで滑ってスキー場を後にするのであった。
そしてその夜、仕事の打ち合わせがあったのだが、その最中、柿の種をボリボリやっていたときだ、あの前歯の補修部分が、ペキッととれた‥‥。