謹賀新年 リメンバーマイ年末
昨年は日記をブログに移行したことに伴い、以前より少し多くの方々に訪れていただけるようになったように思われる。このつたないブログを時折読んでくださっている皆様、コメントなどしてくださった方々、たいへんありがとうございました。本年も多くのくだらない小事件、ミラクルな出来事等に遭遇することを願って、更新に励みたいと思います。変わらぬご愛顧の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
おせち料理作りに没頭する
さて、昨年の年末といえば、おせち料理に情熱を燃やしていた。お恥ずかしい話、おせちなどというものを作るのは生まれてこのかた初めてで、作り方など全くわからない。そこで、先ずは料理本から仕入れてきたわけだ。立ち読みにより厳選して仕入れてきたのは料理研究家の有本葉子氏の本で、それに基づき制作した。本には25品紹介されていたが、んなものを全部作れるわけがない。実家の母が絶対作りそうもなく、自分が食べてみたい物を9品選んで作ることにした。
29日は材料の買い出しと伊達巻きの試作&本を読みながらのイメージトレーニング。30、31日の2日間で料理に励んだ。ただでさえ手が遅い自分が、9人分のおせちを作るってんだから、相当な時間を費やして、最後に重箱に詰め終わった頃には疲労困憊、精も根も尽き果てたが、そんなこんなでこの大晦日に相応しい達成感ひとしおでもあった。
今回のこのおせち作りで最も工夫したこと。それは伊達巻き用の“鬼すだれ”を自作したことである。なにか貧乏くさい雰囲気がありありだろう。まあ何を言われたっていい。私は2千円の“鬼すだれ”を買うのをケチって、百円の“普通巻きす”を変形して鬼すだれを自作した。“普通巻きす”に割り箸を定間隔に糸でくくりつけていったのだ。もちろん割り箸は幅が均等ではないので、均等になるようにナイフで削ることは怠っていない。
まあ、その鬼すだれを健気に作っている1時間の間にいろいろ考えたさ。本物の鬼すだれの形状は三角形の竹を繋げた物だが、今くくりつけているのは割り箸で四角いからきっと歯車のような形のちょっと違うダサ伊達巻きになるのだろうか‥‥とか、こんな本当に使えるかどうかもわからないモノを作るという、貧乏くさい作業に時間を費やすくらいなら今からあの店に戻って買ってきた方が良いのだろうか‥‥でもあの店に行くには渋滞した道をまた戻らねばならないのだよ‥‥そしたら1時間じゃすまないような気がする‥‥とか、いろいろなことが頭をぐるぐるしていた。
しかし、結果として伊達巻きは我ながら惚れ惚れするような波々アールを描いて仕上がった。 アタシってすげえ。あの押し迫る年の瀬に大得意になる自分であった。