2006.01.20
局地的方言「ゲット」
近頃身体のあちこちにガタがきている父が、カイロプラクティックという整体のようだけど整体ではない施術を受けた。昔から医者の類を全く信用せず病院などに行きたがらない父が、こんな横文字のしかも医者でもない所に自ら行くはずもない。今回行くことになったのは姉夫婦の差し金。もともと極真空手をやっている姉達が行きつけている所らしく、勝手に予約をして行かざるをえないように仕向けたのであった。まぁ「俺は行かねえ」とか「断れ」とか拒んではいたが最後は娘の想いを汲んだようだ。
で、昨夜どうなったか知りたくて実家に電話してみると、「いいとこだった。肩もだいぶ良くなった。ちょっとはゲットにしたとこもあるけどあんまりゲットにしなかった。あさってまた行くことにした。」だと。かなりお気に召したようだ。
というより問題は「ゲットにした」という言語、意味わからないだろう。文脈からして英語の”get”ではないことは明らかだ。親父が云うこの「ゲット」は「乱暴」という意味なのである。この「ゲット」を家庭外で誰かが使用しているのを聞いたかどうかというのは定かでない。ひょっとしたら親父が作った創作言語かもしれない。そんな恐れもある。外で通じないであろうということは薄々わかっているのでよっぽどのことがない限り使用しないようにしている。文例:「ゲットしよう!」=「乱暴しよう!」、「ゲッチュー!」=「おまえをズタズタにしてやる!」など。