HOLY’S のルームシューズが届く
シェットランドヤーンを使って編み物制作をしている、HOLY’Sの保里尚美さんより、ルームシューズが届いた。お直しをお願いした1号と、新しくオーダーしたおニュー2号。
7年ほど愛用させてもらっていた1号。
昨シーズン、中敷き布と靴裏のスウェードが遂に破けてきてしまったので、次のシーズンまでになんとか張り替えていただくようお願いしていた。
それと、この1号をお直しに送り出すに当たり、冬にはなくてはならんモノとなってしまったこのルームシューズ、こうやって何年も使っているとどうしたって傷んできてしまう。
いつかは絶えてしまうのだ。
保里さんだって益々忙しくなって、やたらに作ってくだされと注文したり、お直しをお願いできなくなってしまうかもれないではないか。
そんな感じで一抹の不安がよぎり、だったらもう一足作ってもらって、二足でタッグを組ませて頑張ってもらおうと。
洗濯する時も乾くまで寒い思いしなくていいしなーとか。
それで、全く同じデザインのモノを新しく作ってもらった。
新しい方は、少しフィット感を増していただくようオーダーさせていただいた。
そして冬に入る前の11月の終わりに、仕上がって参りました。
修繕依頼の1号は、中敷きも靴裏のスウェードも真新しく、とてもきれいに張り替えてくれていて、小包を開封した時には、新品が二足入っている!と一瞬パニックになったぐらい美しい仕上がりだった。
もともと7年愛用していたわけだけれども、破けてきたのは中敷きの布と裏に張ったスウェードで、ニットの部分は糸が切れることもほつれることもなく、毛玉もほどんとできないし本当に丈夫できれいにできていて、それはそれはきれいなもんだった。
経年で毛糸のけばけばが取れ、なめしたような柔らかい肌触り。
おニューの2号は、キツめに編むことによりギュッと引き締まり、みっちりフィット感増し増しの仕上がりを実現してくれていた。
HOLY’Sのルームシューズの履き口はどうも何者かの口に見えてしまうのだが。
ホエ〜っと余裕のこなれた感を醸し出す1号と、キュッと口角の上がった若々しい2号。
二足それぞれの履き心地を楽しみつつ、また大切に使って行こうと思うのです。
小包には、昨年保里さんが出版された「働くセーター」から派生して、京都でつくられたらしき冊子「a sweater.」が同封されていた。
保里さんの働くセーターを着た、京都の働く人々と手。
保里さんの働く「10の質問」と、読み応えのあるインタビュー記事。
照れくさそうに、恥ずかしそうにエヘヘと笑っている保里さんが写っている。
少し遠回りもしたけれど、編み物の世界に着地して、モノづくりと共に人と人との繋がりを大事に育んできた感じが伝わってきて、なんだか感慨深いものがありました。
「働くセーター」は編み方の本で、保里さんの人物像が垣間見られるような記事があまりなかったので、よい本ができましたね〜と思うのでした。
Amazon 「働くセーター」HOLY’S 保里尚美著(文化出版局)
HOLY’S https://holys-knitting.com/